ここでは画面の周囲に額縁のようなグラフィックを作ることをフレーミングと呼びます。フレーミングすることでその画面と外の世界とを切り離す効果やグラフィックに華やかさを付加する効果などが得られます。フレームの種類や制作するツールの種類によっても、仕上がりの印象は変化します。 絵画や写真などを飾る際は。額装することが多いでしょう。飾る中身に似つかわしい額装を施すことで、入れられた絵画や写真はより一層その魅力を増します。また、内部の絵画や写真を保護し、壁面との立体感を増して存在感を出し、現実との世界観を切り分けてくれる役割もあります。 グラフィックのフレームの場合には、保護性はありませんが、視覚的な効果はほぼ同じです。ページ物で特定のページだけをフレーミングすれば、そのページだけ他のページから世界を切り分けることができます。ペラものでも非日常的な世界観を作り出すことが可能になります。 もちろん、フレームの装飾性も大事なデザイン効果です。フレーミングされたグラフィックは華やかさを増します。また、そのフレームの雰囲気によって、グラフィック全体にその雰囲気を演出することができるのです。グラフィカルなフレームには色べただけでなく、写真屋飾り系、イラストなど様々なバリエーションがあります。額装同様、内容にあったデザインを選びましょう。

 

デザイナーの責任は制作物のビジュアル面全般に及びます。印刷された状態の仕上がりももちろんですが、その制作過程も基本的にはデザイナーが管理して進めることが殆どです。カメラマンやイラストレーターとの共同作業、レタッチャーへお指示等を全て含め、ビジュアルルディレクションと呼びます。 一昔前までのデザイナーはディレクションといってもせいぜいカメラマンやイラストレーター、スタイリストとの共同作業に主体となって関わる程度で済んでいました。しかし今は、3DCGや画像合成、レタッチワーク、ウェブや動画との連携など、従来のビジュアルディレクションでは収まりきらない手法や技術の知識が必要になってきています。 工業製品など、CADデェータがすでにある商品の広告の場合、その製品を撮影して使用するよりも、CADデータを読み込んで3DCGを作成したほうがやすう上がるケースが増えています。3DCGはそのままだと写真に比べて見劣りしてしまいますが、レタッッチを施すことで、実写と見分けがつかないレベルに引き上げることが可能になります。 TVCMやウェブとの連動がある広告ビジュアルについては、まずグラフィック用の素材を作成し、そのデータをCMやウェブに書き出すことでやはりコストカットが図れます。規模の大きな仕事だけでなく、予算のない小さい仕事ほど予算のやりくりは大切です。 いずれの場合も、新しい技術やその活用法については、デザイナーも常にアンテナを張り巡らせておく必要があるということが言えます。